荷物の受け取りにとても便利なのが宅配ボックスです。特に単身者や共働きなど、不在時間が多い人にとっては必須の設備となっているのではないでしょうか。
宅配ボックス付き賃貸を条件として、部屋探しをする人も増えています。宅配ボックスには、自分で設置できる簡易なものから、ロッカータイプの高いセキュリティを兼ね備えたものまで様々です。
それらのメリットやデメリットを説明していきますので、是非自分に合うものを利用してみてください。
宅配ボックスとは
宅配ボックスとは、不在時でも荷物を一時保管することができるように、宅配業者さんが荷物を入れるためのボックスのことです。
仕事や学業で、日中に荷物を受け取ることが難しい人はとても重宝すると思います。マンションの共用設備として郵便ポストの横に設置されていることがほとんどです。
インターネットでショッピングをする人が増えていることもあり、宅配ボックスが備え付けられた賃貸住宅が増えています。マンションだけでなく、アパートなどでも使われているので、検討してみてください。
宅配ボックスの種類
宅配ボックスには、大きく分けて以下の3種類があります。
・ダイヤル式宅配ボックス
・電子式宅配ボックス
・市販の自設式宅配ボックス
ダイヤル式宅配ボックス
ダイヤル式宅配ボックスは、古くから存在するダイヤルロック式の宅配ボックスのことを言います。
使い方はとても簡単で、受取人が不在のケースに、宅配業者はダイヤルロックの暗証番号を決めて、宅配ボックスに荷物を入れます。
また、受け取りのサインや捺印は、宅配ボックスを利用する場合には行うことはできません。そのため、ボックスの中に押印の機能があったり、配送業者さんに向けて証明書が出るタイプのものがあります。
宅配ボックスが利用されると、不在票にボックス番号と暗証番号が記載されて、配達通知の代わりとして、ポストに投函されます。
受取人は不在表に書かれたボックスと暗証番号を確認して、ダイヤルロックを開けて、荷物を受け取ります。
電子式宅配ボックス
電子式宅配ボックスは、電源が必要となるタイプの宅配ボックスで、パソコンのテンキーのような画面がついており、その番号を押すことで、荷物を受け取ることができます。
ダイヤルロック型の宅配ボックスと違い、電気により管理システムが働いているため、荷物が入れられた時間や、取り出された時間が記録されます。メールで荷物が届いたことを教えてくれるものもあります。
暗証番号はタッチパネルのテンキー式で設定するものがほとんどですが、部屋ごとにカードキーが提供されて、暗証番号の入力が必要ないものもあります。
自設型宅配ボックス
住んでいる賃貸物件に宅配ボックスがない場合は、市販されている宅配ボックスを購入して、自分で設置することができます。
市販の宅配ボックスは、3,000-5,000円前後で買えます。折り畳み式やボックス型など、いろいろな種類があり、ものによってセキュリティのレベルも大きく変わります。
市販の宅配ボックスは、玄関の前に設置して利用します。玄関の一部や窓のサッシ等にワイヤーを使って固定することで、盗難を防ぐことができます。
宅配ボックスのなかに、受領印としてシャチハタの印鑑とダイヤルロック等を入れておいてください。
運送業者は宅配ボックスに荷物を入れて、ダイヤルロックで鍵をします。また、受領印もシャチハタで捺印することができます。これにより、不在時でも荷物を受け取ることができます。
設置をするには大家さん、もしくは管理会社の許可が必要となります。これは、自分の部屋以外のスペースは、基本的に共有スペースであり、他の住人の方も利用するからです。
また、ほかの住人に迷惑をかけるだけでなく、物件によっては消防法違反となるので、よくよく注意して下さい。
市販されている宅配ボックスは、材質が鉄でなく布であったり、開閉部分もファスナー式となっていることがほとんどです。そのため、防犯性は高くありません。
高価なものを注文した場合はときは、自設の宅配ボックスを使うとリスクが高いので、宅配ボックスを短期的に室内に入れておくなど、使い分ける必要があります。
宅配ボックスを利用するメリットとは
宅配ボックスのメリットを説明していきます。入居先の物件に宅配ボックスが備え付けられているほうがいいのかどうか決め切れていない場合は、部屋探しの参考にしてみて下さい。
不在でも配達物の受領が可能となる
これは言うまでもありませんが、配達時に不在であっても荷物が宅配ボックスに投入されます。
配達業者が来るまで家で待ち続けることから解放されます。再配達をお願いして受け取るのは申し訳ないですし、手間がかかるのでこの一連のプロセスをカットできることは、配達業者も受取人にも大きなメリットがあります。
頻繁にインターネットショッピングをおこなう場合は、是非検討してみて下さい。
配達時間に生活を合わせる必要がないので、自分の時間を有意義に使えます。家事や炊事をしているとき、お風呂に入っているときなどに荷物が届いても、慌てて取りに出なくて良いです。
防犯性が高い
宅配ボックスが備え付けられている物件であれば、荷物の受け取りに際して、見知らぬ人と顔を合わせる必要がありません。そのため、安全性は高まります。
宅配ボックスからの配送も可能に
クロネコヤマトや佐川急便と言ったメジャーな配送業者は、宅配ボックスから荷物を発送するサービスを提供しています。
荷物の発送サービスをつかうためには事前に登録をする必要があります。
ですが、ヤフオクなどのネットオークションや、メルカリなどのフリマアプリをよく利用している人にとっては、荷物の発送する際の手間を大きくカットすることができます。是非利用してみて下さい。
宅配ボックスを利用するうえでの8つ注意点
便利な宅配ボックスですが、利用する上で注意しなければならない点を以下で8つ解説します。
①保管期間が過ぎると取り出せなくなる
②暗証番号を何度も間違えると取り出せなくなる
③他人に荷物を盗まれるリスクがある
④宅配ボックスで受け取れない荷物もある
⑤配達員のミスによるトラブルがある
⑥宅配業者が宅配ボックスを使わない場合がある
⑦自分で部屋まで運ばなければいけない
⑧お部屋の家賃や管理費が高い場合がある
①保管期間が過ぎると取り出せなくなる
宅配ボックスの保管期間を過ぎると、荷物が管理業者に回収されることがあります。
管理業者に回収された荷物は連絡して送ってもらうなど手間がかかったり、場合によっては処分されてしまい、補償を受けられないこともあります。
宅配ボックスの保管期間は2週間~1ヶ月が目安です。旅行などで長期にわたって不在の場合は、荷物が届く予定がないか事前に確認しましょう。
②暗証番号を何度も間違えると取り出せなくなる
電気式宅配ボックスのなかには、盗難防止のために、何度も暗証番号を間違えると宅配ボックスが開けられなくなるものがあります。
荷物を取り出すには、管理業者へ連絡しなければならず、手間がかかります。配達連絡票の記載をしっかり確認して、暗証番号を入力しましょう。
③他人に荷物を盗まれるリスクがある
配達通知票を他人に見られてしまい、荷物を盗まれてしまうリスクがあります。
荷物の盗難にあった場合は、配送業者に連絡を取ることになりますが、業者によっては補償などを受けられないことがあります。
監視カメラのあるオートロックマンションなどに住んでいると、盗難の危険性はかなり下がります。
④宅配ボックスで受け取れない荷物もある
宅配ボックスでは受け取れない荷物もあります。例えば、以下のような荷物です。
・サイズがオーバーしている荷物
・クール便、食品
・書留郵便、本人受取限定郵便
・生き物
・代引き商品
・着払いの荷物
・貴重品配達サービスの荷物
不在時に上記の荷物が届いた場合は、ポストに不在連絡票が入れられるので、後で再配達を依頼しなければいけません。
⑤配達員のミスによるトラブルがある
まれに、配達員がボックス番号や暗証番号を配達通知票に間違えて記入したり、書き忘れてしまい、荷物が取り出せなくなるトラブルがあります。
また、ほかの人のポストに配達通知票を間違えて投かんされるなどのトラブルもあります。他人が宅配ボックスを開けてしまうので、最悪の場合は盗難に結びつきます。
このようなトラブル時には宅配業者や管理業者に連絡して対応してもらう必要があるので、かなり手間がかかります。
⑥宅配業者が宅配ボックスを使わない場合がある
トラブル防止のために、宅配ボックスを使われないことがあります。
例えば、宅配ボックスのタッチパネルに名前が表示されなかったり、ポストや表札に名前が無い場合は、居住確認ができないので、宅配ボックスが使われません。
⑦自分で部屋まで運ばなければいけない
宅配ボックスで受け取った場合、荷物は自分で部屋まで運ばなければいけません。
宅配ボックスは建物の1階に設置されていることがほとんどなので、重い荷物が預けられたときは運ぶのに苦労します。
⑧お部屋の家賃や管理費が高い場合がある
人気のある設備なので、宅配ボックスがある物件は家賃が高くなる傾向にあります。
また、宅配ボックスがある物件はオートロックマンションの場合が多いです。オートロックマンションはセキュリティ面で優れているので、家賃が高くなります。
不動産屋さんに行く前に!
お部屋探しをするときに、いきなり町の不動産屋さんに行こうとしていませんか?
いきなり訪問する場合、不動産屋さんのスタッフも準備ができていなかったり、他のお客さんの接客中だったりして、良い対応をしてもらえなかったことはありませんか?
チャット不動産「ヘヤクレス」はスキマ時間にLINEでお部屋探しができます。毎日物件を提案してくれるだけでなく、26時までチャットで相談もでき、かつ利用料金も無料です。
実際に来店する場合も、事前に予約をしておくことが出来るので、確実に一人のスタッフが確保されている状態を作ることができます。
一般的に部屋探しをされる方は2~3社の不動産屋さん(サービス)を使うといわれています。これから部屋探しを始める人も、すでに部屋探しをしている人も、ぜひ登録してみてください。